唐木先生

 


①  大学院に進学した理由やきっかけを教えてください。

分子~個体レベルの生体恒常性維持機構を研究し、将来、研究者として働きたいと考えていたため。

② あなたが感じた大学院環境科学専攻(薬食生命科学総合学府)の特徴や魅力を教えてください。

バックグラウンドが多彩な研究者(教員・学生)が所属していること。

②  研究内容を教えてください。

「環境」とは、環(わ)になった境(さかい)であり、英語のenvironmentは、古期フランス語のen(中に)viron(回転する)ment(こと)から、中に回る…取り囲むこと、が語源です。生物は細胞膜で取り囲まれた領域(細胞)を基本単位とし、多細胞動物である私たちはさらに上皮組織で取り囲まれた領域を「生体」としています。生物は、細胞膜や上皮組織を介して生体外(外部環境)と生体内(内部環境)で様々な物質やエネルギーを交換して生命を維持していますが、動物はどのように外部環境から生命維持に必要な物質を内部環境に取り込んでいるのでしょうか?この外部×内部環境間の物質交換の場が「消化管」です。トポロジー的に外部環境である消化管の「管の中」は、生体がコントロールしようと作り出した外部環境であり、動物はこのような中間的な外部環境で外界から摂取した物質を分解(消化)し、異物を排除し、必要な物質を生体内に吸収しているのです。この複雑でたまに壊れる器官の生理機能(運動・粘膜機能・生体防御)制御機構を明らかにすること、そしてこの仕組みを利用した創薬・機能性食品開発のシーズを探ることが、私の研究です。

③  1日の大まかなスケジュールを教えてください。

08:00 ~ 08:45 出勤
~ 09:00 メールチェック・実験準備等
09:00 ~ 09:30 コーヒータイム(挽きたてネルドリップ)
~ 12:00 講義、実験、学生指導、論文執筆、その他業務
12:00 ~ 13:00 昼食、休憩
13:00 ~ 18:00 講義、実習、実験、学生指導、論文執筆、その他業務
18:00 ~ 20:00 帰宅

④  印象に残った研究や研究室での出来事はありますか?

腸内細菌の主要な代謝産物である短鎖脂肪酸の受容体が腸管の管腔内化学物質受容細胞と考えられている腸内分泌細胞に発現していることを世界で初めて発見・報告したこと。

⑤  今後の進路や目標を教えてください。

PIとして自分の研究室を主催し、さらに現在の研究を深化・進展させたい。